学校について

学校 たねの木は、2021年4月から始まった子どもと大人で共に作る学び場です。
学び場といっても、勉強を一方的に教えることはありません。野山を駆け回る、米や野菜を育てる、料理、大工仕事、縫い物といった「生きること」をじっくりと行う場です。生きることを心から楽しんでいると、「なぜ?」「どうやって?」という疑問は自然と湧き上がってきます。その疑問を一緒に探求し、「そうか!」と理解していく過程を大事にします。

一般的なフリースクールのように子どもを預かるのではなく、親子で一緒に過ごします。生活を中心に置いて子どもと過ごし、探求を深めていく環境を作るためには大人の手が必要です。親御さんをはじめ、この活動に共感してくださる地域の方等の協力も得て新しい学びの場を作っていきます。
この考えは現在も変わりません。しかし、生活状況などで親御さんの参加が難しいという声も届きましたので、預かりを2021年11月から始めます。

たねの木は、目的を掲げません。生きることや生活に目的はなく、生きていること自体に意味があると考えているためです。人が集い、必要なこと、やりたいことをやっていけばきっと何かが起こるでしょう。その瞬間をつぶさに見め、対話しながらたねの木を育てていきたいと思います。

大事にしていること

子どもは自ら成長する力を持っています。
大人はその力を信じて見守り、子どもと一緒に成長していきます。
共に育っていける環境を作るために
たねの木では4つのことを大事にして過ごします。

安心できること

「あー、久しぶりにぼーっとしてる」。一人のお母さんがそうつぶやきました。子ども達が遊んでいるのを数人の母親で見守っている時でした。体の力は、意識して抜こうと思ってもなかなか抜けず、安心できた時、自然と抜けていくものです。力が抜けていくと、本音も弱音も言えて、そのままの自分に近づいていきます。たねの木では、社会の一般論や偏った考えで人を見るのではなく、そのままの気持ちをそのまま受け止めます。比較や評価もせず、「そのままのあなたが大切で大好き」ということを背中で、時に言葉で子ども達に伝えていきます。

じっくりと生活すること

畑の野菜や野草を採りに行って、お昼ご飯を作る。山にひと休みのための休憩所を建てる。布巾を縫ったり、穴の空いたズボンを繕ったり。生きていくための仕事は尽きることがなく、それらの中には、学びの要素が散りばめられています。たねの木は、子どもと大人で共に作る学び場であり、生活の一部を一緒に過ごす場でもあります。掃除、庭木の剪定、草取り、家の修繕、畑のこと等を一緒に行います。大人は最低2人必要で、3人以上いたらできることが広がります。例えば、AさんとBさんは子どもを見守り、CさんとDさんは畑で土を耕す。Eさんは座布団カバーを作り、Fさんは、気になっていた本をのんびり読む。子どもは一緒にしたり、別の好きなことをしたりして過ごします。その風景を見たり、感じたり、一緒に手を動かしたりできる環境があることが大事だと考えています。

自然の中で過ごすこと

自然の中で過ごし、そこで出合えることをあじわいます。鳥のさえずりを手がかりに姿を探したり、同じ野花を来る日も来る日も眺めたり。人間を超えた存在を認識し、驚いたり、その力強さを感じたりする感性を育むことを大事にします。

アメリカの海洋生物学者レイチェル・カーソンの著書『センス・オブ・ワンダー』に次のような一節があります。

「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく驚きと感激にみちあふれています。残念なことにわたしたちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときは全く失ってしまいます。もしもわたしがすべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けて欲しいとたのむでしょう」

探求すること

「おもしろそう!」「やってみたい!」という好奇心を起点にその日に行うことを話し合いながら決めていきます。やりたいことの中には、できないことやわからないこともきっとたくさんあります。わからないことは、大人(地域の詳しい方にも)に聞いたり、図鑑や本で調べたりしながら答えを探していきます。「算数、理科、国語」といった教科からではなく、好奇心を起点に学ぶことで、関心のあることを深く掘り下げ、分野に捉われない横断的な知識や知恵を体得していきます。心が動いた先にある学びは、一生の財産になります。また、自分がやりたいことを実現していく過程には、他者のやりたいことも認めながら、調整するという大事な学びもあります。

募集について

対象
6〜15歳(小中学生)
定員
10名程度(全学年合わせて)
登校日
火、金曜日(ゆくゆくは週4日まで増やす予定です)
春、夏、秋、冬に長期休暇あり
費用
入学金10,000円(親子参加も預かりの場合も必要です)

親子参加の場合の料金
週4回コース:20,000円/月
週3回コース:18,000円/月
週2回コース:14,000円/月
週1回コース:10,000円/月
ふらっとコース:1回1,500円(月2回程度)

預かりの場合の料金
週4回コース:40,000円/月
週3回コース:32,000円/月
週2回コース:23,000円/月
週1回コース:17,000円/月
ふらっとコース:1回3,000円(月2回程度)

※夏と冬は冷暖房費が別途必要です
※食材を持ち寄ってお昼ご飯を作っているので、基本的に食費はかかりません
※メンバーと相談した上、改定することもあります

体験
ご希望の方は、問い合わせフォームよりご連絡ください。 体験料は1回、1家族2,000円(昼食代こみ)。

入学を検討される方には、3日間体験してもらいます。その都度、感じたことを話し合う時間を設け、入学の有無を検討していただきます。同時に、主宰者側も受け入れの検討をし、場合によってはお断りすることもあります。互いにとって最良の選択となるようにと考えています。

入学に際してご理解いただきたいこと
食べるものは、心身を作ると考えています。食材や調味料は、食べる人のことをしっかりと考えて作られているものを選びます。 また、塩分や糖分も取りすぎないようにします。(砂糖は中毒性が高く、内臓機能が未発達の子どもには、負荷を与えることになります。お菓子作り等をする場合もドライフルーツ等を使い、砂糖は少しだけ使うようにします)

携帯ゲーム機やiPad等のメディア、お菓子は持ち込めません。

子どもが成長していくために大人ができることは、子どもの心の動きを感じ、受け止めながら見守っていくことだと考えています。 これは容易なことではありません。思うことや感じることを互いに話す機会を月に一回設け、子どもとの向き合い方を考える時間を作ります。

一日の流れ


9:30  はじまりの会(話したいこと、1日のプラン)
10:00  午前の活動
11:00  昼食づくり(お弁当の日もあります)
12:00  昼食(片付け)
12: 45 午後の活動
13:45  自学の時間
14:45 下校

季節ごとの活動例

【春】

竹の子掘り、よもぎ摘み(お茶やよもぎ餅作り)、わかめ拾い、夏野菜の定植

【夏】

海遊び、川遊び、虫採り、梅の加工(梅干し、梅ジュース)

【秋】

草木染め、落ち葉遊び、落ち葉拾い(腐葉土づくり)

【冬】

味噌づくり、漬物づくり、大工仕事