4月27日 学校たねの木
今日はおやつ作りが好きな女の子が参加してくれる日。
せっかくなら材料を調達するところからと
知人が営むいちご園にいちごを摘みに行きました。
パクパク食べて、傷みのあるものをジャム用にとらせてもらいました。
コトコト煮たら、甘い香りにうっとり。
その香りを嗅ぎながら、男の子達は火起こしの練習。
金曜日の開墾の日に伐採した竹を燃やす予定で
火を起こすところから挑戦してみることになりました。
私たちにとって教科書のような本『冒険図鑑』によると
火起こしには、きりもみ式と弓ぎり式という方法があるとのこと。
きりもみ式で試してみると、手が痛くなってしまったので
弓ぎり式の道具をR君が作りました。
弓ぎり式の紐には、革紐が最適と本に書かれていたのですが、
手持ちがなかったので、麻紐で挑戦。
しかし、紐がたるんでしまい、なかなかうまくいきません。
革製品を作っている知人に革紐を譲ってもらえないかと電話しました。
要件を話すと、「何式?」と
思わぬ質問が投げかけられ、「弓ぎり式です」と少し緊張しながら回答。
「あぁ、わかった。後から取りに来て」とさらりとしたお返事。
自然のことに詳しい人だから、火起こしのことも知っているのかもしれないな…
淡い期待を抱いて、子ども達と知人のお店を訪ねました。
「こんにちは」と扉を開けると
マイ火起こし道具をおもむろに取り出し
回転させる枝は、中が空洞になっているウツギや紫陽花の枝がいいこと
当てとなる板は柔らかい杉板、しかも12mmが一番いいとう説明が始まりました。
「え?何でそんなに詳しいの?」
「東京に住んでいた時、古式発火法の先生と出会い、しばらく通ってた」
神様はいる。
そう感じずにはいられませんでした。
あれやこれやと話していくうち
知人が実演してくれ、見事に火を起こしてくれました。
火起こしに興味を持ち、道具を作っていたR君は
緊張してたからか何も話しませんでしたが、知人の動きをじーっと見つめ
体で感じ取っているように見えました。
人の中にある世界の広さと深さを
頭がくらくらするほど感じる出来事でした。
帰宅してからある言葉を思い出しました。
星野道夫の本『イニュニック(生命)アラスカの原野を旅する』に出てくる言葉です。
「Life is what happens to you while you’re making other plans」
人生とは何かを計画している時に起きてしまう別のできごと。
あー有難や。
革製品のお店 cokeco
https://cokeco.net/
店主の自然への眼差しが映し出されたカバンやアクセサリーはオシャレで独創的。
商品を見ると、楽しくなってしまいます。
玄海いちご狩り農園
http://www.fbfarm.com/
減農薬でいちごを栽培されています。
店主の穏やかな人柄が、子ども連れには嬉しいポイント。
ボクシング好きのようで、受付場所にサウンドバックが下がっています。